保土ヶ谷区にある市の施設の中にあるそんなに大きくない図書館で「新しい人よ眼ざめよ」を見つけ,書架から取り出した時の新鮮な感激は今もはっきり覚えている。

『新しい人よ眼ざめよ』は、ブレイクの後期預言詩のひとつ『ミルトン』の序の一節「Rouse up, O, Young men of the New Age !」からインスピレーションを得ている。また各短編のタイトルもブレイクの詩行や絵画のタイトルに由来する。

Bring me my Bow of burning gold;
Bring me my Arrows of desire:
Bring me my Spear: O clouds unfold!
Bring me my Chariot of fire!

★障害を持つ長男イーヨーとの「共生」を、イギリスの神秘主義詩人ブレイクの詩を媒介にして描いた連作短編集。作品の背後に死の定義を沈め、家族とのなにげない日常を瑞々しい筆致で表出しながら、過去と未来を展望して危機の時代の人間の<再生>を希求する、誠実で柔らかな魂の小説。大佛次郎賞受賞作。講談社の紹介文

(Jerusalem)

And did those feet in ancient time,
Walk upon Englands mountains green:
And was the holy Lamb of God,
On Englands pleasant pastures seen!
And did the Countenance Divine,
Shine forth upon our clouded hills?
And was Jerusalem builded here,
Among these dark Satanic Mills?
Bring me my Bow of burning gold:
Bring me my Arrows of desire:
Bring me my Spear: O clouds unfold!
Bring me my Chariot of fi re!

 知的な障害とはまた別に、まじめな性格の光は、歩行訓練をする間、しゃべりません。私も、読んでいる本のことを思い出したりしています。足を高くあげない光は、つまずきやすいし、てんかんの小さな発作を起こすことがあります。後の場合、抱きとめておいて、地面に座らせることができれば五分ほどじっとしています。その間、周りから声をかけられることがあっても、光の頭を支えている私は応答できません。それが相手をムッとさせることは幾度となくありました。さて、今度の歩行訓練で、私がつい頭のなかの散漫な思いにとりつかれている時、転っていた石に足をとられて、光がバタンと倒れたのです。てんかんの発作ではなく、意識がはっきりしているので、かえって気持ちを動転させています。自分の失敗を責めてもいるようです。

 私にできることは、自分よりずっと重い光の上体を抱え起こし、遊歩道路の柵まで寄らせて、頭を打たなかったかどうか調べるくらいですが、私ら二人のモタモタした動きは頼りなく見えたにちがいありません。自転車でやって来た壮年の婦人が跳び降りると、―大丈夫?と声をかけながら光の肩に手をあてられました。光がもっとも望まないことは、見知らぬ人に身体をさわられるのと犬に吠えられるのとです。こういう時、私は自分が十分に粗野な老人であることは承知の上で、しばらくほうって置いていただくよう強くいいます。

 その方が、憤慨して立ち去られた後、私はある距離を置いてやはり自転車をとめ、こちらをじっと見ている高校生らしい少女に気付きました。彼女はポケットからケータイをのぞかせて、しかしそれを出すというのじゃなく、ちょっと私に示すようにしただけで、注意深くこちらを見ています。 光が立ち上り、私がその脇を歩きながら振り返ると、少女は会釈して、軽がると自転車を走らせて行きました。私にとどいたメッセージは、自分はここであなたたちを見守っている、救急車なり家族なりへの連絡が必要なら、ケータイで協力する、という呼びかけでした。私らが歩き出すのを見ての、微笑した会釈を忘れません。

     *

 さきの大戦の終わりに抗独戦線に参加している一人として死んだ、🌹フランスの哲学者シモーヌ・ヴェイユの、🔹不幸な人間に対して注意深くあり、――どこかお苦しいのですか? と問いかける力を持つかどうかに、人間らしい資質がかかっている、という言葉に私は惹(ひ)かれています。 ヴェイユの不幸な人間の定義は独特ですが、突然の転倒に動揺している私らも、この場では不幸な人間です。こちらが受け入れられないほど積極的な善意を示してくださった婦人も、ヴェイユの評価する人間らしさの持ち主です。🌹むしろこういう時にも自分にこだわる(そこからの解放をヴェイユは説くのでもあります)私を変えねばなりません。その上で、不幸な人間への好奇心だけ盛んな社会で、私はあの少女の注意深くかつ節度もある振る舞いに、生活になじんだ新しい人間らしさを見出す気がします。好奇心は誰にもありますが、注意深い目がそれを純化するのです。

 大江さん 小説を書いている人間、その人間自身が、世界、日本、社会の中でどのような存在であるか。いつもそういうことが頭にある。僕のように小さな村、そして森を題材にしつつ、現代の東京に生きている人間として、同時代の中で七転八倒しながら書く。戦後文学を担った多くの作家はそうしてきました。

 ――大江文学を流れる最大のテーマに「森の思想」があるといわれる。これはどういうものですか。大江さん 僕は四国の愛媛県で生まれました。子供のころは台風、大水が多かった。森は何か恐ろしいと同時に魅惑的だった。魂を癒す故郷を森に求めたのです。半分は架空の森で、同時に神話も実話もある。安保闘争に苦しんだ男が、森にかえる、それが「万延元年のフットボール」です。森と谷間の村に材を求めてきましたが、その集大成が「燃えあがる緑の木」です。二部まで出て、最後の三部を推敲(すいこう)していますが、結局悲劇に終わる。未来へ受け継ぐものは暗示させたい。

 二十八歳の時、長男が生まれた。脳に障害を持って生まれた光と共に生きて行くことが、僕の文学を変え、人生を変えた。僕のように早熟で、それまで頭だけで小説を書いてきた人間は二十代の終わりで行き詰まり、自殺してしまったかもしれない。必ず行き詰まった。大変だったけれども夫婦で(純粋な心をもつ)光に勇気づけられることは多かった。三十八年間小説を書いてきて、そのうち三十一年間は光と共にいる。人間らしさとはどういうことか。どんなに暗い人間、性格、状況を描いても文学は人間を励まし、勇気づけ、活気づけるものであることが、光と生きて分かったということでもあるでしょう。

大江健三郎さん 高校時代の文章や詩見つかる 愛媛 内子町

大江健三郎さんは、愛媛県内子町の大瀬地区に生まれ、昭和25年に地元の県立内子高校に進学し、文芸部に所属しながら1年間在校しました。13日、大江さんの訃報が報じられたことから、高校が校内の資料室でゆかりの品を探したところ、73年前に当時1年生だった大江さんが校内で発行する生徒会誌に寄稿した文章や詩が見つかったということです。シェークスピアの「ハムレット」について記した文章では、ハムレットの生涯から人間の運命を思索しつつ、「前進することは悩みの連続であろう。しかし人間は前進するように運命づけられている」と人生への決意ともとれる記述があります。

「ハムレット」について記した文章
「赭い秋」

The Nobel Prize-winning Japanese author Kenzaburo Oe has died at the age of 88.

Strongly influenced by French and American literature, he was known for his powerful accounts of the atomic bombing of Japan and coping with his son, who has learning difficulties. He won the Nobel Literature Prize in 1994, with judges praising his “darkly poetic” novels for their “disconcerting picture of the human predicament”. The whole Article by BBC, March 14

Rouse Up, O Young Men of the New Age!

Kenzaburō Ōe

“K is a famous writer living in Tokyo with his wife and three children, the oldest of whom was born with a brain anomaly that has left him mentally disabled. A highly cerebral man who often retreats from real life into abstraction – in this case, the poetry of William Blake – K is confronted by his wife with the reality that this child, Eeyore, has been saying and doing disturbing things – behaving aggressively, asserting that he’s dead, even brandishing a knife at his mother. As the days pass, various events – K’s hapless attempts to communicate with his son, Eeyore’s near drowning during a father-son trip to the swimming pool, a terrible hurricane that nearly destroys the family’s mountain cottage and the family inside it – K is forced to question his fitness as a father.” K reconsiders his own life – his relationship with his father, his rural upbringing, his relationship with a well-known dissident writer who committed suicide, the responsibilities of artists and writers in Japan generally. In the end, in part through his obsessive rereading of Blake, K is able to see that things are not always what they seem, especially where his son is concerned, and to trust his heart as well as his mind.

新しい人よ眼ざめよ/Rouse Up O Young Men of the New Age!
個人的な体験/A Personal Matter
静かな生活/A Quiet Life
人生の親戚/An Echo of Heaven
性的人間/Seventeen and J: Two Novels
取り替え子/The Changeling
宙返り/Somersault
ピンチランナー調書/The Pinch Runner Memorandum
万延元年のフットボール/Silent Cry
芽むしり仔撃ち/Nip the Buds, Shoot the Kids
われらの狂気を生き延びる道を教えよ/Teach Us to Outgrow Our Madness


 3/21 大江さんが大江さんが新しいスタイルの小説を書くことはもうない。難解な小説は、いまでも私には難解なままだ。それでも、大江さんはこんな風にして、いつでも語りかけてくれる。最後の小説になった「晩年様式集」の最後の詩のような、希望をつなぐ深く優しい言葉で。小さなものらに、老人は答えたい、/私は生き直すことができない。しかし/私らは生き直すことができる高津祐典)  Full Text  

3/14 大江健三郎は「戦後」に君臨しないまま統治した ikezawa

おおえ・けんざぶろう  なんと美しい名前だろう。やわらかい母音が三つ連なり、それをKという子音がしっかり受けて、更にごつごつしたZが乱して、「ろう」で丸く収まる。音節の数は軽く七五調を逸脱している。こんな名前を持った男が詩人でないはずがない。FULL TEXT

大江文学の価値・広さ/大きさ

日本人の連帯感・・「個人の深みに根ざしている静けさ」

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舟歌 嬰ヘ長調 Op. 60 · Yuya Tsuda · Frederic Chopin ショパン 後期ピアノ作品集  私の好きな演奏!

Beethovenの”緩徐楽章”のBeethoven「大公」の演奏から、津田裕也さんのピアノに注目。それで見つけたのがこの「舟歌」だ!

津田さん:仙台市生まれ。2001年第70回日本音楽コンクール第3位。2005年東京藝術大学を首席卒業、ベルリン芸術大学においてパスカル・ドヴァイヨン氏に師事。安宅賞、アカンサス音楽賞。東京藝術大学准教授。

アルゲリッチの豊かで奔放な演奏が素敵!!

Chopin: Barcarolle, Op. 60 Martha Argerich – Debut Recital ℗ 1961 Deutsche Grammophon GmbH, Berlin


Krystian Zimmerman – Barcarolle op60

曲目解説  Program Notes
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 op.60
 「舟歌」(バルカローレ)は、ヴェネツィアの川を下るゴンドラの船頭が歌う歌のことである。寄せては返す8分の6拍子のリズムの上に、 伸びやかで屈託のない旋律が歌われる。
 ショパン唯一のバルカローレは、1845年から翌年にかけて作曲された。ジョルジュ・サンドとの関係、持病の肺結核、すべてにおいて絶望的な状況の中にあって、 ショパンはこの世のものとは思えない美しさの極みに到達した。
 豊潤な和声進行でひらひらと舞い降りる序奏に続き、通常の倍の8分の12拍子をとった息の長い旋律が歌われていく。最初は3度で重ねられている2声のメロディーは、 近づいたり離れたりしながら滑らかなラインを形作る。巧妙な転調で一度盛り上がった後、イ長調の中間部に入る。オスティナート風の部分に続いて、 輝かしい新主題が提示される。クライマックスでは中間部での新主題がさらに輝きを増して歌い上げられる。 その後は徐々に遠ざかりながら、装飾的なパッセージが霞のように立ち上り、最後はオクターヴで決然と曲を閉じる。
 ショパン晩年の高貴な精神を宿す傑作であると共に、ピアノ演奏における高度な表現能力を要求される難曲でもある。(佐藤卓史)

ショパン「舟歌」解説

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Voice Memo を見ていたら、2021年12月22日に家で練習したグノーのセレナーデの音声があるのに気づいた。倒れる前日だ!記念にここに残すしかないと思った。これから歌うために!そうだ、私はまだ舞台で歌う夢を捨ててはいない!

2021/12/15 しもざき先生の推薦!
私の歌唱(練習) 2021/12/22

♪ Serenade (C. F. Gounod)

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 この日付は絶対忘れない。私以外の人は誰も知らない、覚えてもいない。もう何年前だろう。「もし生まれていたら、今頃かわいくなったかなぁ、立派な青年になってただろうなぁ・・・」と毎年思い出して、想像しているうちに、もう「51歳のいいおじさんかぁ。」となってしまったのに気づいて苦笑した。

2023/2/19撮影

 それでも昨日、初めてこんなことを思った。「私はあなたには会えなかったけど、あなたも”大好きな”お母さんに一度も会えなかったんだね。かわいそうだったね。」と。でも、忘れないからね、いつまでも・・・・。

 今年の2月18日も、フツーにやってきて、フツーに行ってしまった。私は美容室のHARさんに来てもらい髪を切った。さっぱりした。朝、晩の歩行訓練もしっかりして、G先生とメールのやり取りもし、ベートーベンのピアノトリオTrio Accordの「大公」、ファビオ・ルイージ指揮N響のメンデルスゾーン「交響曲スコットランド」を何回も聴いて楽しく過ごした。

My present to you!

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Spring has come to everywhere, though it has been still cold. Visiting temples, shrines and froral gardens was my most favorite passtime until I had a big trouble. I wrote that after the stroke the saddiest thing I needed to give up (see a memo) was my besat favorite hobboy going out for a walk in Kamakura with my camera! I thought it was my perpetual joyful activities.

長谷寺のセツブンソウ

Then, I found a wonderful blog about flowers in Kamakura. Looking at it becomes one of my favorite passtimes other than listening to music. Today I realized/ thought I did not need to give up of it, I can visit the sites again, not entire area but some, in two or three years!!! What a good idea! Until then, I put some flower photos from “Today’s Kamakura” blogsite. I was amazed by the author’s sense. She/he visits the same sites, and almost the same spots I like, such as white plum tree at Engaku-ji. So I feel I am visiting the site the same as before by myself!! Not only atEngakuji, but also Kosoku-ji, Hase Temple, Ryuho-ji and so on.

円覚寺のいつも見ていた白梅

浄妙寺

鶴岡八幡宮

円覚寺

浄智寺

大船フラワーセンター

長谷寺

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<静かに眠りたいときの Slow Movements  

☆Piano Sonata 第8番「悲愴」Movement_2    ☆Violin Sonata 6番 (1802年)     ☆ Piano協奏曲5番「皇帝」Movement_2    ☆Piano Torio 7番「大公」Movement_3(1811年)    ☆ 9th Symphony Movement_3    ☆5th Symphony  ★SAINT-SAËNS Violin Concerto No. 3 in B Minor, Op. 61(2)

Piano Sonata 第8番 「悲愴」 Movement_2

ソナタ第8番 作品13「悲愴」~第2楽章 Glenn Gould

II. Adagio cantabile from Sonata No. 8 in C minor for Piano, Op. 13 “Pathétique”

アーティストGlenn Gould

Violin Sonata Nr.6 1802年

ヴァイオリン・ソナタ 第6番 イ長調 第2楽章,Op.30-1

Vl.David Niwa Pf.Mariko KANEDA 3/22, 2009 Central Presbyterian Church, Ohio ベートーヴェン : Beethoven, Ludwig van ヴァイオリン・ソナタ 第6番 イ長調 第2楽章 : Sonate für Klavier und Violine Nr.6 A-Dur Adagio molto

Beethoven: Violin Sonata No. 6, Schneiderhan & Kempff (1952) ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第6番 シュナイダーハン

Ludwig van Beethoven (1770-1827) Violin Sonata No. 6 in A major, Op. 30-1 (00:05)

1. Allegro (07:44)

2. Adagio molto espressivo (15:18)

3. Allegretto con variazioni

Wolfgang Eduard Schneiderhan (1915-2002), Violin Wilhelm Walter Friedrich Kempff (1895-1991), Piano Rec. September 1952, at Konzerthaus Mozartsaal, in Vienna ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第6番 イ長調 作品30-1 ヴァイオリン:ヴォルフガング・エドゥアルト・シュナイダーハン ピアノ:ヴィルヘルム・ケンプ

Piano Concerto No. 5 「皇帝」 Movement_2

Beethoven: Piano Concerto No. 5 in E Flat Major, Op. 73 “Emperor” – II. Adagio un poco mosso

Beethoven: Piano Concerto No. 5 in E-Flat Major, Op. 73 “Emperor” – 2. Adagio un poco mosso · Alfred Brendel · Wiener Philharmoniker · Sir Simon Rattle · Ludwig van Beethoven

Glenn Gould – Beethoven, Concerto No. 5 in E-flat major op.73 “Emperor” – Part 1 (OFFICIAL)
Beethoven: Piano Concerto No. 5 “Emperor” Op. 73 – Daniele & Maurizio Pollini – Sinfónica de Galicia

Piano Torio Nr.7 「大公」 Movement_3

ベートーヴェン:ピアノ三重奏第7番変ロ長調『大公』Ⅲ

III. Andante cantabile, ma però con moto – Poco più adagio

Wilhelm Kempff, Henryk Szeryng, Pierre Fournier

アルバムIII. Andante cantabile, ma però con moto – Poco più adagio

Trio Accord(トリオ・アコード)―白井圭、門脇大樹、津田裕也 | ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第7番《大公》


Spring Festival in Tokyo 2020Trio Accord – Kei Shirai(Violin), Hiroki Kadowaki(Cello), Yuya Tsuda(Piano) Complete Beethoven’s Piano Trios III Beethoven(1770-1827):Piano Trio No.7 B-flat major op.97 “Archduke”

Ⅰ. Allegro moderato 0:11 Ⅱ. Scherzo Allegro 09:57 Ⅲ. Andante cantabile ma però con moto 16:53 Ⅳ. Allegro moderato – Presto 27:49

Beethoven – Piano trio op.97 – Kogan / Rostropovich / Gilels

Leonid Kogan/Mstislav Rostropovich/Emil Gilels
Studio recording, Moscow, 1956

The trio reaches the musical density of a quartet, the cello lends width and shadow, the piano has the complexity of the full orchestra. And of course the three musicians were among the very best in their respective instruments. Quality of sound is excellent.

9th symphony Movement_3

Beethoven: Symphony No. 9, 3rd movement | Paavo Järvi and the Deutsche Kammerphilharmonie Bremen

2019/12/31 #beethoven#symphony9#paavojaervi

2019/12/31 Paavo Järvi and the Deutsche Kammerphilharmonie Bremen at the Beethovenfest Bonn 2009.

The Symphony No. 9 in D minor, Op. 125, also known as Beethoven’s 9th, is the final complete symphony by Ludwig van Beethoven, composed between 1822 and 1824.

One of the best-known works in common practice music Beethoven‘s Symphony No. 9 in D minor is regarded by many critics and musicologists as one of Beethoven’s greatest works and one of the supreme achievements in the history of western music. Following the swirling forward thrust of the second movement, stasis: Time seems to come to a halt. This could be Beethoven’s depiction of Elysium, paradise, heaven. Enjoy the 3rd movement Adagio molto e cantabile of Ludwig van Beethoven’s 9th Symphony with conductor of the year 2019 Paavo Järvi and the Deutsche Kammerphilharmonie Bremen.

私の好きな緩徐楽章 Symphony No. 5

Beethoven: Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67 – II. Andante con moto

Beethoven: Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67 – II. Andante con moto · Berliner Philharmoniker · Herbert von Karajan · Ludwig van Beethoven

Released on: 1963-01-01

私の好きな緩徐楽章

SAINT-SAËNS Violin Concerto No. 3 in B Minor, Op. 61(2) 2023/8/3 追加

Saint Saëns Violin Concerto No 3 in B minor Joshua Bell violin Verbier 9:31~

Dong-Suk Kang, Polish National Radio Symphony Orchestra, 

Joshua Bell Violin

2022/11/24SAINT-SAËNS Violin Concerto No. 3 in B Minor, Op. 61

Daishin Kashimoto, violin Paavo Järvi, conductor 第1楽章のみ(残念)

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 1月 ★ 2月 ★ 3月    

1月

幾霜に心ばせをの松飾り (松尾芭蕉)


「心ばせを」は、心の動き向かうところという意味の「心ばせ」と芭蕉を掛けています。幾霜を経ても緑を失わない松の気骨を持った庭の芭蕉をもって、松飾りとするのです。新年にあたっての、芭蕉の新たな決意が感じられます。(季語=松飾り)

オリオンの盾新しき年に入る(橋本多佳子)
・初夢に翼を思い切り使う(月野ぽぽな)
人類に空爆のある雑煮かな(関悦史)
・大空に羽子の白妙とどまれり(高浜虚子)


あおぞらにふれたる水面氷りけり (津久井健之) 

真っ青に澄んだ冬の空。池の水面が氷っているのは、あの青空に触れたから…..(季語=氷る)


1/6 Daycare通所2回目 晴天が続き、海も川もdaycare大浴室の温水もみんな光っている。

 ◆ 冬の陽を受けて水面の光りおり

12/29平潟湾に菜の花

夢殿の赤に世の冬永きかな (松瀬青々)

「夢殿の赤」は、法隆寺夢殿の柱や棟に塗られたべんがら(暗い赤みを帯びた茶色)の色。この世の冬は永く春はまだ遠いことよ。夢殿に安置された、この世の苦しみを救う救世観音への願いが込められています。(季語=冬)

1/16 英語のTextだけど俳句みたい!Twitted by Annie Lennox

I wish I had a river so long I would teach my feet to fly… 

<長き川 あればこの身で 飛ぶものを>  かな?

Song by Joni Mitchell

I wish I had a river so long
I would teach my feet to fly

Oh, I wish I had a river I could skate away on
I made my baby say goodbye
長い長い川の上/ 足を動かして/ そのまま空まで飛び上がりたい/

凍った川の上を滑ってみたい/ ベイビーにさよならを言わせてしまった

River (Singer: Joni Mitchell)

It’s coming on Christmas
They’re cutting down trees
They’re putting up reindeer
And singing songs of joy and peace
Oh I wish I had a river
I could skate away on

◆ 浴槽に冬の木漏れ日きらめきぬ
◆ 窓外の冬の陽(ひ)明(あか)く春近し
◆ 山裾に冬の陽射すをうれし見ゆ
◆ ジャズピアノ響くホールのランチタイム         
1/20 komorebi にて

 ◆ 冬雲の紅色鈍く横たわる(1/21)

冬の空は青く澄みわたり美しい。夕焼け空はことのほか。でも赤い色が終わりに近づくと思わぬ暗い鈍色を示す。

 ◆ 夕焼けの空にひとときミナレッツ(Minarets)

冬の空に美しい夕焼け。海も夕焼け色に染まる。遠くの山を見ると、トルコのミナレットのような景色が浮き出て面白い。

kindleで読んだ俳句歳時記「冬」より(勉強用)

  • 時ものを解決する や春を待つ   高浜 虚子  
  • 旅人と我名よばれん初しぐれ   芭  蕉
  • 初しぐれ猿も小蓑をほしげなり  芭  蕉
  • 淋しさの底ぬけてふるみぞれかな  丈  草
  • 是がまあつひの栖か五尺    一茶
  • いくたびもの深さをたづねけり 正岡子規
  • 降る雪や明治は遠くなりにけり  中村草田男
  • 美しき生ひ立ちを子に雪降れ降れ 村上喜代子
  • 夕暮れは物をおもへと冬の虹   中山純子

  • 旅に病んで夢は枯野をかけ廻る  芭蕉
  • 吾が影の吹かれて長き枯野かな  夏目漱石
  • 遠山に日の当りたる枯野かな   高浜虚子
  • よく眠る夢の枯野が青むまで   金子兜太
  • 舞ひあがるもの何もなき枯野かな 白濱一羊
  • 雪野来て雪野を帰る訃の使ひ   小畑柚流
  • 雪の野のふたりの人のつひにあふ 山口青邨

寒牡丹おのれの色をしぼり出す (三嶋隆英)

厳しい寒さにさらされながら健気に咲く寒牡丹。自らの体を痛めつけ、絞り出して、これほど美しい色に咲かせているのでしょうか。(季語=寒牡丹)

Kindleで「季語」の勉強をしていると、ふと句が浮かんでくる。今日は「角巻」。

  • ◆ 角巻の母と二人の雪の道
  • ◆ 雪の夜の母の角巻握った手
  • ◆ 雪の日はえんじの角巻ひょいと広げ
母の「詩」

角巻を展げて雪を払ひをり   原田 青児

2月

2/2 蠟梅の季節、でも見に行けないもどかしさ。Daycareに行くとき締め切った車窓から小さな黄色い花を見てその香りを想像するだけ。よし、来年は蠟梅の香りを見にいく!!

◆ 蠟梅の小さき花に春を知る
◆ 垣根越し蠟梅の香り懐かしむ

◆ 節分や鬼もかじかむ冬霰 (季語が3つも入ってるのはダメ?)
◆ 節分や鬼のパンツは黄色なり

さざなみのごとく春来る雑木山 (青柳志解樹)

今日は立春。いよいよ春です。さまざまな木々が芽吹きはじめ、生命が響き合う雑木山。遠くから、さざなみのように、優しく静かに春がやってきます。(季語=春来る)

まんさくは頰刺す風の中の花 (日原 傳)

早春、他の花に先駆けて「まず咲く」ので、なまってこの名がついたという満作の花。まだ、頰をさすような冷たい風が吹くなか、明るい黄色が輝きます。(季語=まんさく)

ゆるゆると児の手を引いて春の泥 (杉田久女)

ぬかるんだ道を、汚れないようにそろそろと歩きます。雪解けや雨にぬかるんだ泥の道、都会ではあまり見なくなりましたね。わずらわしいけれど、「春の泥」は、春が訪れたことを実感させる趣のある季語です。(季語=春の泥)

2/8 daycareの大きな甕に生けられた紅梅が見事。

◆ ふっくりの蕾で春を待つ紅梅
◆ 紅梅の枝ありそこだけ春の風

 

 

何もかも押しやってミモザ抱え来る (豊口陽子)

ミモザは、黄色い小さな花を溢れるように咲かせ、木全体が黄色に輝きます。ほかのどんな用事もあとまわしにして、息を弾ませ、胸いっぱいに抱えてきたミモザ。まわりがぱあっと明るくなりました。(季語=ミモザ)

3/8 久しぶりの俳句。日差しが暖かくなり、施設への道には美しい花が・・・。

◆ 道行けば梅木瓜木蓮春の風
◆ 道端の名もなき黄花を揺らす風
◆ 🌸春近し戸外歩行で陽のもとへ

いよいよ、桜の季節がきた。去年は病院の窓から見たマメザクラだけだった!

<自分で編集した🌸図鑑> <Ofuna Flower Center, March ’21><さくら, 2023>

3/17 片吹町の桜並木を見て。

◆ サクラ咲けソメイヨシノもアケボノも
◆ 春の歌グノーメンデルシューベルト

( Gonord:Chanson de printemps, Mendelssohn:Lieder ohne Worte Op.62-6 “Frühlingslied ” (Spring Song) , Schubert:Frühlingsglaube)

3/31 Komorebiにて(2023のサクラを思って)

◆ 2年越しに見る桜花ただ美しき
◆ 薄紅のさくらの花びら空の青
◆ さくら咲きクスノキ芽吹く瀬戸キャンパス
◆ さくら追い銀杏並木に新芽吹く

Haiku, poem

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