3/8国会討論を聴いて、さすがの私もわが耳を疑った。「教育勅語」を指導するのが間違っているとは思わないと国会で答弁する人がいたのだ。稲田朋美。この人が国会議員でいいはずがない。
稲田朋美防衛相は8日の参院予算委員会で、天皇を頂点とする秩序をめざし、戦前の教育の基本理念を示した教育勅語について、「日本が道義国家を目指すというその精神は今も取り戻すべきだと考えている」と述べた。社民党の福島瑞穂氏に答えた。 学校法人「森友学園」が運営する幼稚園で教育勅語を素読させていることに文部科学省が「適当ではない」とコメントしたことについて、稲田氏は2006年10月の月刊誌で「文科省の方に『教育勅語のどこがいけないのか』と聞きました」と擁護していた。福島氏は「今もこの考えを変えていないのか」と問うた。 稲田氏は「教育勅語の精神、それは日本が親孝行とか友達を大切にする、夫婦仲良くする、そして高い倫理観に世界中から尊敬される道義国家を目指すということ」と説明したうえで、「そうした精神を取り戻すべきであるということを今も思っている」と述べた。
稲田氏、国会での教育勅語発言 20170308
「思想以前の知性の問題。悪いと言えない「部分」がある、とかいう以前に、「爾臣民」の時点でアウトということがわからない大臣は辞めるべき。【稲田防衛相「教育勅語の核の部分は取り戻すべき」】」by 平野啓一郎3/8
共産 志位委員長 防衛相の教育勅語発言を追及へ (NHK News)
共産党の志位委員長は記者会見で、稲田防衛大臣が「教育勅語の精神である親孝行など核の部分は取り戻すべきだ」などと発言したことについて、今の憲法の下で許されない認識で、大臣としての資質が問われる問題だとして、追及していく考えを示しました。稲田防衛大臣は参議院予算委員会で、「教育勅語の精神である親孝行など、核の部分は取り戻すべきだと考えており、道義国家を目指すべきだという考えに変わりはない」と述べました。
これについて、共産党の志位委員長は記者会見で、「現在にも通用する徳目が書かれていると言って、教育勅語を肯定する議論があるが、教育勅語の本質を全く知らない無理解から生まれているものだ。全部の徳目の結論は、いったん事が起これば、天皇のために命を投げ出すという究極の命題につながっている」と指摘しました。 そのうえで、志位氏は「部分的にも真理があるなどといった認識は、絶対に日本国憲法の下で許されないもので、衆参両院の失効決議を全く無視するものだ。そうしたことを、防衛大臣が口にするのは、大臣としての資質が問われる問題だ」と述べ、稲田大臣を追及していく考えを示しました。
爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦󠄁相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博󠄁愛衆ニ及󠄁ホシ學ヲ修メ業ヲ習󠄁ヒ以テ智能ヲ啓󠄁發シ德器ヲ成就シ進󠄁テ公󠄁益ヲ廣メ世務ヲ開キ常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵󠄁ヒ一旦緩󠄁急󠄁アレハ義勇󠄁公󠄁ニ奉シ以テ天壤無窮󠄁ノ皇運󠄁ヲ扶翼󠄂スヘシ
姜尚中さん「教育勅語というものは本来、日本の神道とは水と油でこれは基本は儒教。もっとも中国的なことで、理解していないのが滑稽。多くの人が日本本来の伝統と勘違いをしているが、そういう点では彼らは愛国無罪と言いたいのだろうが愛国有罪になりかねない」※「儒教と神道の統合」ページ参照
日下部キャスター「一部の大人たちの理想としている国家観を小さい子どもに言わせる、しかもそれを聞いて感動する大人たちがいることに驚く。同じような感覚に陥ったことがあると思ったら、以前北朝鮮の幼稚園の取材をした時にまさに同じような気分になった」