「ぼくが ここに」 まど・みちお

2014年 2月 28日


團伊玖磨さんの曲になる「ぞうさん」や「やぎさん ゆうびん」、そして「一ねんせいになったら」
の作者でもある詩人まど・みちおさんがが亡くなりました。104歳だったそうです。

写真は まり、2009 RIMG1078.jpg

テレビでは、「ぼくが ここに」という詩を紹介していました。すばらしい「人間の存在」についての詩。
その詩はこうです。
 

        ぼくが ここに
                まど・みちお

         ぼくが ここに いるとき
         ほかの どんなものも
         ぼくに かさなって
         ここに いることは できない
         もしも ゾウが ここに いるならば
         そのゾウだけ

         マメが いるならば
         その一つぶの マメだけ
         しか ここに いることは できない

         ああ このちきゅうの うえでは
         こんなに だいじに
         まもられているのだ
         どんなものが どんなところに
         いるときにも

         その「いること」こそが
         なににも まして
         すばらしいこと として

このブログを始めたころ、2009年に 「うたをうたうとき」 まどみちお のブログを書きました。
こちらです。