1月 2月 3月 「翼」 「床」 「西日」 「端居」 4月 「筆」 (俳句「定型句」教本)
Haiku Poem, 2024 Jul.(Jun)-Dec.
<冬の季語> 冬の季語(きごさい時記)三冬(冬全体にわたる季語)
【時候】
凍る 寒し 冴ゆ 霜夜 冬 冬暖 冬の朝 冬の暮 冬の夜 【天文】オリオン 寒昴 北颪 北風 霜 冬霞 冬銀河 冬の雲 冬の空 冬の月 冬の虹 冬の星 【地理】凍土 枯野 冬景色 冬野 冬の海 山眠る

<春の季語>
桜🌸
若桜、姥桜、千本桜、嶺桜、庭桜、一重桜、御所桜、楊貴妃桜、左近の桜、深山桜、里桜、緋桜、上溝桜、南殿、大島桜、染井吉野、桜月夜、桜の園、桜山
【関連季語】 花、山桜、初桜
【例句】
さまざまの事思ひ出すさくらかな 芭蕉「笈の小文」
命二つの中に生きたる桜哉 芭蕉「甲子吟行」
花に遠く桜に近しよしの川 蕪村「蕪村句集」
桜咲きさくら散りつつ我老いぬ 闌更「半化坊発句集」
観音の大悲の桜咲きにけり 正岡子規「子規句集」
風に落つ楊貴妃桜房のまま 杉田久女「久女句集」
夜桜やうら若き月本郷に 石田波郷「鶴の眼」
さくら咲きあふれて海へ雄物川 森澄雄「浮鷗」
天地をわが宿にして桜かな 長谷川櫂「松島」
大釜に飯炊きあがる桜かな 高田正子「花実」
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春
青春、芳春、陽春、東帝、青帝
【解説】
四季の一つで、立春(二月四日頃))から立夏(五月六日頃)の前日までの期間をいう。動植物の生育が活発になる季節で、春という言葉には、もののときめく明るいひびきがある。
旧暦では一月、二月、三月が春。三春(初春、仲春、晩春)をまとめた九十日間を九春とよぶ。
【例句】
山寺の春や仏に水仙花 也有「蘿葉集」
先ゆくも帰るも我もはるの人 白雄「白雄句集」
日くれたり三井寺下る春の人 暁台「暁台句集」
田楽に土焦したり春の庭 闌更「半化坊発句集」
春を見に浅草川をわたるなり 成美「成美家集」
この春を鏡見ることもなかりけり 正岡子規「子規句集」
腸に春滴るや粥の味 夏目漱石「漱石全集」
少年や六十年後の春の如し 永田耕衣「闌位」
掌にありて遠くはるかに春の貝 加藤楸邨「まぼろしの鹿」
雪の峰しづかに春ののぼりゆく 飯田龍太「童眸」
バスを待ち大路の春をうたがはず 石田波郷「鶴の眼」
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花(はな)晩春
【子季語】
花房、花の輪、花片、花盛り、花の錦、徒花、花の陰、花影、花の奥、花の雲、花明り、花の姿、花の香、花の名残、花を惜しむ、花朧、花月夜、花の露、花の山、花の庭、花の門、花便り、春の花、春花、花笠、花の粧
【関連季語】
桜、初花、花曇、花見、落花、残花、余花
【解説】
花といえば桜。しかし、花と桜は同じ言葉ではない。🌸桜といえば植物であることに重きがおかれるが、
🌸🌸花といえば心に映るその華やかな姿に重心が移る。いわば肉眼で見たのが桜、心の目に映るのが花である。
【文学での言及】
あしひきの山さへ光り咲く花の散りぬるごとき我がおおきみかも 大伴家持『万葉集』
ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ 紀友則『古今集』
年経れば よはひは老いぬしかはあれど花をし見れば 物思ひもなし 藤原良房『古今集』
花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに 小野小町『古今集』
願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ 西行『続古今集』
【例句】
これはこれはとばかり花の吉野山 貞室「一本草」
なほ見たし花に明け行く神の顔 芭蕉「笈の小文」
花の雲鐘は上野か浅草か 芭蕉「続虚栗」
一昨日はあの山越えつ花盛り 去来「花摘」
🌸花に暮れて我家遠き野道かな 蕪村「蕪村句集」
花ちるやおもたき笈のうしろより 蕪村「蕪村句集」
花を見し面を闇に打たせけり 前田普羅「普羅句集」
雀来て障子にうごく花の影 夏目漱石「漱石全集」
風呂汲みも昼寝も一人花の雨 杉田久女「杉田久女句集」
花万朶をみなごもこゑひそめをり 森澄雄「白小」
🌸雪山のどこも動かず花にほふ 飯田龍太「麓の人」
花の上に浮ぶや花の吉野山 長谷川櫂「松島」
花の風護摩の焔を吹きあふぐ 高田正子「花実」
デイケアへの冬の道、よ~く見るとかすかな季節の移り変わりが、、、。
◆ ヤマボウシ赤く ◆ 寒明や山の斜面に陽射し見ゆ |

時折、ハイムの海沿いの道を車椅子で散歩し中庭で歩行訓練をしてみた。
◆ 海沿いの花壇春めくスミレ草 ◆ ◎海の青映えて揺れ(お)をり菜花かな <いい句です。> ◆ 春寒し海鵜と遊ぶ子らの声 |





◆ (病む部屋)病室にかそけき香り(サクラソウ)桜草 ◆ 海鵜二羽青い水面を渡りゆく ◆ 菜の花も咲くや如月平潟の海 |

週2回通所のリハビリ施設「こもれび・デイケア」は円海山の麓に位置します。
◆ 坂歩行振り返り見る薄紅梅 ◆ 汗し歩む我にやさしき梅白し |

2/27 少ない所得税だけど、長年の習慣で確定申告をしました。
◆ 冬寒や年ごとに減る還付額 ◆ 〇マイナンバーカードで確定申告す <いいですね。> ! ◆ 厄介な申告終えて春が行く |

◆ VanceにNo! (冬)怒りのVTスキー場 ◆ 人々の怒りで雪も溶けるらし |

3/8 先生に”「翼」を使って春季の俳句を詠みなさいという問題”ときいて、すぐやってみる軽率な私。
◆ 東風に翼広げて鳥帰る (NHKの映像を見て) ◆ 翼折り頭を垂れて春待ちぬ (老いゆく身と向き合いつつ春を待つ) ◆ ◎卒業の孫よ翼は無限大 (希望を胸に就職戦線に挑んでいる孫・・・) 孫の句、素晴らしい |
3/15 先生に”「末」を使って春季の俳句を詠みなさいという問題”ときいて、懲りずにまたすぐやってみる軽率な私。
◆ ◎<入選>年度末の工事現場に黄砂降る←降る黄砂 ※二句を頂きました ◆ 三月の工事現場はつちぐもり ※(”三月”で「年度末」と置き換えができますか?) ◆ ◎三月は小説巻末先に読み ◆ ゆく末を明日に託して春を待つ |

「床」の入った春季雑詠
◆ 雪解けの川床覗く猫柳 ◆ 川床に春の風吹き辛夷咲く ◆ 苗床に種まく父を追いしかな ◆ 父の手の芋の種撒く土の床 ◆ 終の床はいと答えて父逝けり ◆ <苗代> ◆ 遠い日の温(ぬる)き苗代青い空 ⇒(先生)遠き日の温き苗代青き空・・苗代もOK ◆ 苗代の滑りの記憶青い空(出さず) |

3/25「西日」の入った句
◆ 道端の菫西日に背を伸ばし ◆ ◎西日浴び帰る釣船影長し (〇です。) |

「端居」の入った句
◆ 端居して想ふは故郷の山桜 ◆ 端居してロバートフロスト原語読み⇒(改)端居してフロスト「牧場(まきば)」原詩読む |

◆「筆」
先生の課題で、その課題が春の季語か夏の季語かもわからないという、かなり絶望的レベルだ。でも、課題が来るだけしあわせ。。
◆ 冬越して山里明るみ筆竜胆 ◆ ブログ記事今日の挿絵は土筆んぼ |
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Daycareへの冬の道、よ~く見るとかすかな季節の移り変わりが、、、。
◆ ヤマボウシ赤く芽吹くや冬の道 ◆ 冬の午後山の斜面に陽射しあり |
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