♪Aloha Oe

鎌倉二階堂の直子先生の最後の発表会で聴いた「アロハオエ」。物悲しく素敵だった。夏なのでKomorebi/pianoで弾いてみることにした。

Aloha Liliʻu:曲名:アロハ オエ
作詞:Queen Lili’uokalani (リリウオカラニ女王)

この曲はハワイ王国8代目、最後の女王「リリウオカラニ」によって作られた歌です。
リリウオカラニは生涯を通じて数々の曲を作り、ハワイアンキルトを世に示した人物です。時代はハワイ王国の終焉を迎える頃。兄のカラカウア王時代の終わりころ、西欧人がハワイ各地で行うサトウキビ産業を中心とした王国の経済界が、アメリカへの併合を模索するようになり、ハワイ王権を揺るがす時期です。つまり、ハワイがアメリカや西欧との歩みを模索していて混乱気味な時代です。時は経てハワイ王国終焉の2年後の1895年、リリウオカラニ女王はアメリカをもとに築き上げられるハワイ共和国への反逆の容疑をかけられ、イオラニ宮殿の2階の一間に8ヶ月間も幽閉されることになりました。女王は捕虜となった約200人ほどの市民の命を助けるために、自分の王という座を引き換えに取引をしたともいわれています。このアロハオエの詞は、この幽閉されていた時にハワイ国王の終わりと自身の想いから作られたものだと言われています。

Aloha ‘Oe/ The Rose Ensemble
Nā Mele Hawai’i: A Rediscovery of Hawaiian Vocal Music

もう一つの説は1878年、ハワイ王国終焉よりもずっと前の出来事です。まだ若かったリリウオカラニ王女が、オアフ島東部のマウナヴィリ (カイルアとヌウアヌパリの真ん中あたり) の牧場で、妹のリケリケ王女と西欧人の軍人が別れを惜しんでいる光景を想って書いた詩という説があります。(歴史家のラヒラヒ ウェッブによる説)

Ha`aheo ka ua i nā pali
Ke nihi a`ela i ka nahele
E hahai (uhai) ana paha i ka liko
Pua `āhihi lehua o uka

Aloha `oe, aloha `oe
E ke onaona noho i ka lipo
One fond embrace, a ho`i a`e au
Until we meet again

`O ka hali`a aloha i hiki mai
Ke hone ae nei i ku `u manawa
`O `oe nō ka`u ipo aloha
A loko e hana nei

Maopopo ku`u `ike i ka nani
Nā pua rose o Maunawili
I laila hia`ia nā manu
Miki`ala i ka nani o ka lipo

Aloha `oe, aloha `oe
E ke onaona noho i ka lipo
One fond embrace, a ho`i a`e au
Until we meet again.

谷に降り注ぐ大粒の雨// 森の中を流れゆく
まだ咲かぬつぼみリコ (ハワイの植物) を探しているかのよう
山あいに咲くレフアの花よ

さようなら あなた さようなら 愛する人// (あなたが愛されますように 愛をあなたに)
(あなたにアロハを あなたにアロハを)

木陰にたたずむ愛しい人よ// 私が去る前にもう一度あなたを抱きしめて
また会えるその時まで

 ※ハワイ語でレフア=咲いた花ーリリ・レフア-=咲く前の花ーリコ・レフア=つぼみの花のことです。

ハワイ州の州木として定められている『オーヒア=Ōhiʻa』の木。

花は『レフア』と呼ばれます。

レフアの花

<レフアの大半が赤ですが黄色い花もあります>

Story Behind the Song | Aloha ‘Oe | by Ukulele Mele

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