- 1.秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ (天智天皇)
- 2.春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 (持統天皇)
- 3.あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む (柿本人麻呂)
- 4.田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪はふりつつ (山部赤人)
- 5.奥山に もみぢ踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき (猿丸大夫)
- 6.かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける (中納言家持)
- 7.天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも (安倍仲麿)
- 8.わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり (喜撰法師)
- 9.花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに (小野小町)
- 10.これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関 (蟬丸)
2023-02-28