幾霜に心ばせをの松飾り (松尾芭蕉)
「心ばせを」は、心の動き向かうところという意味の「心ばせ」と芭蕉を掛けています。幾霜を経ても緑を失わない松の気骨を持った庭の芭蕉をもって、松飾りとするのです。新年にあたっての、芭蕉の新たな決意が感じられます。(季語=松飾り)
・オリオンの盾新しき年に入る(橋本多佳子)
・初夢に翼を思い切り使う(月野ぽぽな)
・人類に空爆のある雑煮かな(関悦史)
・大空に羽子の白妙とどまれり(高浜虚子)
あおぞらにふれたる水面氷りけり (津久井健之)
真っ青に澄んだ冬の空。池の水面が氷っているのは、あの青空に触れたから…..(季語=氷る)
1/6 Daycare通所2回目 晴天が続き、海も川もdaycare大浴室の温水もみんな光っている。
◆ 冬の陽を受けて水面の光りおり
夢殿の赤に世の冬永きかな (松瀬青々)
「夢殿の赤」は、法隆寺夢殿の柱や棟に塗られたべんがら(暗い赤みを帯びた茶色)の色。この世の冬は永く春はまだ遠いことよ。夢殿に安置された、この世の苦しみを救う救世観音への願いが込められています。(季語=冬)
1/16 英語のTextだけど俳句みたい!Twitted by Annie Lennox
I wish I had a river so long I would teach my feet to fly…
<長き川 あればこの身で 飛ぶものを> かな?
Song by Joni Mitchell
I wish I had a river so long
I would teach my feet to fly
Oh, I wish I had a river I could skate away on
I made my baby say goodbye
長い長い川の上/ 足を動かして/ そのまま空まで飛び上がりたい/
凍った川の上を滑ってみたい/ ベイビーにさよならを言わせてしまった
River (Singer: Joni Mitchell)
It’s coming on Christmas
They’re cutting down trees
They’re putting up reindeer
And singing songs of joy and peace
Oh I wish I had a river
I could skate away on
◆ 浴槽に冬の木漏れ日きらめきぬ ◆ 窓外の冬の陽(ひ)明(あか)く春近し ◆ 山裾に冬の陽射すをうれし見ゆ ◆ ジャズピアノ響くホールのランチタイム |
◆ 冬雲の紅色鈍く横たわる(1/21)
冬の空は青く澄みわたり美しい。夕焼け空はことのほか。でも赤い色が終わりに近づくと思わぬ暗い鈍色を示す。
◆ 夕焼けの空にひとときミナレッツ(Minarets)
冬の空に美しい夕焼け。海も夕焼け色に染まる。遠くの山を見ると、トルコのミナレットのような景色が浮き出て面白い。
kindleで読んだ俳句歳時記「冬」より(勉強用)
- 時ものを解決する や春を待つ 高浜 虚子
- 旅人と我名よばれん初しぐれ 芭 蕉
- 初しぐれ猿も小蓑をほしげなり 芭 蕉
- 淋しさの底ぬけてふるみぞれかな 丈 草
- 是がまあつひの栖か雪五尺 一茶
- いくたびも雪の深さをたづねけり 正岡子規
- 降る雪や明治は遠くなりにけり 中村草田男
- 美しき生ひ立ちを子に雪降れ降れ 村上喜代子
- 夕暮れは物をおもへと冬の虹 中山純子
- 旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 芭蕉
- 吾が影の吹かれて長き枯野かな 夏目漱石
- 遠山に日の当りたる枯野かな 高浜虚子
- よく眠る夢の枯野が青むまで 金子兜太
- 舞ひあがるもの何もなき枯野かな 白濱一羊
- 雪野来て雪野を帰る訃の使ひ 小畑柚流
- 雪の野のふたりの人のつひにあふ 山口青邨
寒牡丹おのれの色をしぼり出す (三嶋隆英)
厳しい寒さにさらされながら健気に咲く寒牡丹。自らの体を痛めつけ、絞り出して、これほど美しい色に咲かせているのでしょうか。(季語=寒牡丹)
Kindleで「季語」の勉強をしていると、ふと句が浮かんでくる。今日は「角巻」。
- ◆ 角巻の母と二人の雪の道
- ◆ 雪の夜の母の角巻握った手
- ◆ 雪の日はえんじの角巻ひょいと広げ
角巻を展げて雪を払ひをり 原田 青児
2/2 蠟梅の季節、でも見に行けないもどかしさ。Daycareに行くとき締め切った車窓から小さな黄色い花を見てその香りを想像するだけ。よし、来年は蠟梅の香りを見にいく!!
◆ 蠟梅の小さき花に春を知る ◆ 垣根越し蠟梅の香り懐かしむ |
◆ 節分や鬼もかじかむ冬霰 (季語が3つも入ってるのはダメ?) ◆ 節分や鬼のパンツは黄色なり |
さざなみのごとく春来る雑木山 (青柳志解樹)
今日は立春。いよいよ春です。さまざまな木々が芽吹きはじめ、生命が響き合う雑木山。遠くから、さざなみのように、優しく静かに春がやってきます。(季語=春来る)
まんさくは頰刺す風の中の花 (日原 傳)
早春、他の花に先駆けて「まず咲く」ので、なまってこの名がついたという満作の花。まだ、頰をさすような冷たい風が吹くなか、明るい黄色が輝きます。(季語=まんさく)
ゆるゆると児の手を引いて春の泥 (杉田久女)
ぬかるんだ道を、汚れないようにそろそろと歩きます。雪解けや雨にぬかるんだ泥の道、都会ではあまり見なくなりましたね。わずらわしいけれど、「春の泥」は、春が訪れたことを実感させる趣のある季語です。(季語=春の泥)
2/8 daycareの大きな甕に生けられた紅梅が見事。
◆ ふっくりの蕾で春を待つ紅梅 ◆ 紅梅の枝ありそこだけ春の風 |
何もかも押しやってミモザ抱え来る (豊口陽子)
ミモザは、黄色い小さな花を溢れるように咲かせ、木全体が黄色に輝きます。ほかのどんな用事もあとまわしにして、息を弾ませ、胸いっぱいに抱えてきたミモザ。まわりがぱあっと明るくなりました。(季語=ミモザ)
3/8 久しぶりの俳句。日差しが暖かくなり、施設への道には美しい花が・・・。
◆ 道行けば梅木瓜木蓮春の風 ◆ 道端の名もなき黄花を揺らす風 ◆ 🌸春近し戸外歩行で陽のもとへ |
いよいよ、桜の季節がきた。去年は病院の窓から見たマメザクラだけだった!
<自分で編集した🌸図鑑> <Ofuna Flower Center, March ’21><さくら, 2023>
3/17 片吹町の桜並木を見て。
( Gonord:Chanson de printemps, Mendelssohn:Lieder ohne Worte Op.62-6 “Frühlingslied ” (Spring Song) , Schubert:Frühlingsglaube)
3/31 Komorebiにて(2023のサクラを思って)
◆ 2年越しに見る桜花ただ美しき ◆ 薄紅のさくらの花びら空の青 ◆ さくら咲きクスノキ芽吹く瀬戸キャンパス ◆ さくら追い銀杏並木に新芽吹く |