6/16 退院の時にお勧めのあった治療法についての研究
ボトックス注射
ボトックス注射は、ボツリヌス菌の作り出す筋弛緩作用のあるA型ボツリヌス毒素(天然のたんぱく質)を、緊張している筋肉に注入することでその筋肉をリラックスさせる治療。(毒素といっても、天然のたんぱく質からできた毒素を分解・精製したもので、ボツリヌス菌の菌体やその成分、培養液の成分などは一切含まれない。)
薬の効果
ボトックスは筋肉を支配する神経に取り込まれて、その神経をマヒさせます。その結果、注射された筋肉を弛緩させることが出来ます。過剰な緊張によって固くなってしまった筋肉を弛緩させることにより、関節を動かしやすくします。
脳卒中後遺症の手足の筋肉のつっぱりやこわばりに対して、ボトックス注射が適応となります。
薬効の持続期間
お薬自体は注射後速やかに神経に取り込まれますが、実際に効果は2~3日後より徐々に出てきます。また効果は3~4ヶ月持続し、徐々に注射前の症状が再び現れてきます。ですので、効果を継続したい場合は反復した注射が必要となります。
痙縮とは
脳卒中でよくみられる運動(機能)障害の一つに痙縮という症状があります。痙縮とは筋肉が緊張しすぎて、手足が動きにくかったり、勝手に動いてしまう状態のことです。
治療内容
ボツリヌス療法を実施し、筋肉を緊張させている神経の働きを抑えることで、筋肉の緊張をやわらげ、動かし易くなることで、リハビリ効果を出やすくします。
ボツリヌストキシンを注射→動かしやすくなった状態で集中的にリハビリを実施します。
リハビリ訓練スケジュール
STEP1 現状と取り組む目標や計画を理解する
リハビリ以外の時間で自主練習が出来る
STEP2リハビリ以外での活動が定着する
STEP3リハビリで習得したことを生活動作に取り入れる
]STEP4新しい生活動作を習得する
リハビリ終了以降の自己管理について準備する
身体機能の回復や変化を理解する
痙縮(けいしゅく)とは
脳卒中などの後遺症としてみられる運動障害のひとつに痙縮(けいしゅく)という症状があります。医学的には『筋伸張反射が過敏になり筋緊張が病的に亢進する状態』とされています。主な症状として、後遺症のある麻痺側で筋肉に力が入りすぎて「手指が握ったまま開きにくい」、「肘が曲がったまま戻りにくい」、「足先が裏側に曲がってしまし歩きにくい」といった症状がみられます。わずかな刺激で筋肉に異常な力(筋伸張反射)が入るため、動かしにくいだけでなく、眠れないことや痛みの原因にもなります。
ボツリヌス療法とリハビリテーション
治療スケジュールの一例
リハビリテーション 3~4ヵ月
1.診察 ボツリヌス療法を受けられるか医師が診察し判断します
2.治療目標設定 リハビリ専門職も加わり痙縮によって「何に困っているのか」「何ができるようになりたいのか」といった点を相談し治療目標を決めます
3.予約する 治療目標が決定したら初回投与日を予約します
4.初回治療 初回投与をおこないます
5.運動療法の実施 必要に応じて投与直後に運動療法(リハビリ)を実施します
6.受診 医師と治療後の症状を相談しながら次回治療の必要性を決定します
7.予約する 2回目の投与日を予約します
8.2回目治療 2回目投与をおこないます
以降、経過観察と治療を繰り返します
Is Botox an effective treatment for spasticity after stroke?
Botox for Stroke Patients: How It Can Help with Spasticity Relief
Last updated on August 26, 2022
Following a stroke, miscommunication between the brain and muscles can cause the muscles to involuntarily contract and become stiff, a condition known as spasticity痙性
. One way to relax the muscles is to use Botox for stroke patients.
Most patients aren’t told exactly how Botox works, so they only see short-term results. This article will show you how to turn your temporary gains from Botox into lasting relief.
これまでもらったアドバイス:
- Sさん(PT)・・・✕ Wakakusa いいとは言えない(OTの仕事がなくなる)。
- Uさん (OT)・・・✕ Wakakusa 弛緩させると力がはいらなくなる。
- Wさん(PT)・・・△ Wakakusa 人により、効く人とそうでない人あり。やってみてもよい。
- Nさん (OT)・・・✕ komorebi 痙縮があるわけではなく不要