歌詞の意味は?
童謡『浜千鳥』の歌詞では、「友」を呼ぶ千鳥ではなく、「親」を探す千鳥が歌われている。これは作詞者である鹿島 鳴秋の実体験が反映されているという。鹿島 鳴秋は6歳の時に父が家出をし、母は再婚して他家に嫁いだため幼くして両親と生き別れになった。『浜千鳥』を作詞した当時は仕事も充実しており精神的にも余裕のあった頃。しかし、幼い頃に親から見捨てられた深い悲しみは、大人になっても癒えることはなかったようだ。
「浜千鳥(はまちどり)」
鹿島鳴秋作詞・弘田龍太郎作曲
青い月夜の 浜辺には
親を探して 鳴く鳥が
波の国から 生まれでる
濡(ぬ)れたつばさの 銀の色
夜鳴く鳥の 悲しさは
親を尋ねて 海こえて
月夜の国へ 消えてゆく
銀のつばさの 浜千鳥