音楽会は行けるようになったけど、海外からのオーケストラ公演はまだ珍しい。六本木の夜、サンントリーホール・大ホールは、超満員の人・人・人。Social Distanceもなく、80歳Muti率いるウィーンフィルの超絶名演にホールいっぱいに感動が広がった。ストラヴィンスキーの音楽があんなに楽しく味わい深くウィットに富むものだとは知らなかった。イタリアは大好きな曲、最初のPの音から感動しっぱなしだった。そして、驚きは最後のアンコール曲。超大迫力!Mutiは最後のあたりで3秒ぐらい腰を落として、そして跳びあがった!
シューベルト:交響曲第4番 ハ短調 D. 417「悲劇的」 ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント~バレエ音楽『妖精の接吻』による交響組曲~ メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 作品90「イタリア」 アンコール:Verdi オペラ運命の力・序曲
チケットを取るのが遅れて、2階席だった。おもしろいことがいっぱいあった!管楽器の特にホルンやトランペットの人が忙しく楽器の掃除(唾を取る)をしているのが良く見えて笑った。大変なんだなぁ。それからハープのおじさん。ハープは女性の演奏者が多いのだけどウィーンフィルはおじさんだった。ストラヴィンスキーのとき出てきて、ずっと椅子にふんぞり返って休んでいる。いつ演奏するのか見てたら第3楽章の中頃、楽譜をめくりだして前かがみになった。「いつ鳴らすんだろう?」と名演奏を聴きながらじっと注視していたら、なんとホントに最後に「ぴっ」と一音(!)だけ鳴らした!なんという曲だ、ハープの人に失礼ではないのか?ほんとに楽しかった。全体として管楽器セクションの活躍が目立ったけど、私は弦楽器、特にViolinのピアニッシモがことのほか美しく聴こえた。奥の方で大きなトランペットの人が2人ほどいた。Bass trumpet とかposauneというらしい。
Royal Opera in Yokohama, Sept. ’19