<皇室女子の結婚問題>
ほとんどストップしていた議論が、さすがにもう時間がないと思われてきたのか、このごろ新聞などにも時々現れるようになってきた。コロナの中、御所でボーッとのんびり散策する内親王たちの動画などを公開する宮内庁に批判もでていたし・・・。
11/13 眞子さんの結婚の意思が発表された。好意的意見もある一方、皇族の発言としては過激だなぁと思っていた私に「へぇ」と思わせる識者の声もあった。(週刊新潮より)
皇室の結婚への注目(河西秀哉さん、小島慶子さん)
眞子さまの父親である秋篠宮は、皇太子として生まれ育ったわけではなく、次男として非常にのびのびと育てられました。自分自身の結婚を含めて自由闊達に生きてきたし、そうしてきたという強い自負があると思います。親としても、子どもの意思を尊重し、学校選びなどでも、皇室の伝統にこだわらないことに価値を置いてきました。今回の問題は、そうした生き方の帰結として出てきた面があるでしょう。子どもの自由を大事にしてきた親としては、結婚を認めたい。それを認めないことは、自分なりに自由を求めてきた自らの生き様、人生の否定になりかねないという思いすらあるかもしれません。12/1
自民党の人の発言はなかなかない。 12/3の記事
眞子さまの“自由恋愛”はなぜ反発を受けるのか? 戦後の皇室スタイルが直面する「国民とのズレ」 片山 杜秀 2020/12/07
なぜ国民は眞子さまと小室さんの結婚に慎重姿勢なのか。戦後民主主義とともに深化してきた皇室と国民の関係にとって、今回の結婚はどんな意味を持つのか。著書『皇国史観』で、「令和以降の皇室」の危うさを指摘している片山杜秀氏に話を聞いた FULL TEXT
<ついに宮内庁が出てきた!> 宮内庁長官「小室さん側が説明責任果たすべきだ」 眞子さまとの結婚巡る報道で 毎日新聞2020年12月10日
宮内庁の西村泰彦長官は10日の記者会見で、婚約が内定している秋篠宮ご夫妻の長女眞子さま(29)と小室圭さん(29)の結婚を巡って批判的報道があることについて、「きっちり説明していくことで、批判にも応えていけるのではないか。説明責任を果たすべき方が果たしていくことが極めて重要だ」と述べ、小室さん側に対応を求めた。秋篠宮さまは11月の記者会見で2人の結婚に対する考えを問われた際、週刊誌などで報じられてきた小室さんの母親を巡る金銭トラブルなどを念頭に「結婚する段階になったら、経緯も含めてきちんと話すことは大事だ」との考えを示されていた。西村氏は発言について、「一番大事なのはきちんと説明していくことだ、と強調されたと受け止めている」との認識を示した。
小室圭さん説明責任包囲網と、秋篠宮さまの「駆け落ちのすすめ」–秋篠宮さま「結婚と婚約は違いますから」発言を読み解く 矢部万紀子
とうとう宮内庁長官が、記者会見の席で小室圭さんに「説明責任」を説いた。12月10日、西村泰彦長官は「ご結婚に向けて、(略)説明責任を果たすべき方が果たしていくことが極めて重要と考えています」と言い、果たすべきは小室さんと代理人弁護士だとした。説明してほしいなら、もっと早く、水面下で交渉すればよかったのではないか。それがうまくいかず、業を煮やしてのことだったか。いずれにせよ小室さんは遠からず、文書を出すのだろう。どんな文書になるかはさておき、「長官にまで叱られた人」になってしまった。よいのだろうか。眞子さまのことを思うとき、女性皇族という存在を考えずにはいられない。「男系男子」が皇位を継承する皇室にあって、女性はすべて「男性でない」存在だ。<これが根本の矛盾・問題だ!> FULL TEXT
12/17 “人を利用する”一家(コラムニスト 辛酸なめ子さん)
眞子さん結婚に関する論調はだんだん悪くなってくる。”人を利用する”一家が皇室と関わりを持つ疑問」。。。なかなか説得力がある。他人を利用して・踏み台にして自分を通そうとしてそのことに疑問を感じない人とその人を妄信してしまった人。
若いお二人の結びつきは強く、自分たちの思いを実現させたい一心で突き進んでいる。一方で周りの人たちは“根負け”してしまったかのように見えます。月日が経つうちに小室家のやってきた行いも忘れ去られるかもしれませんが、人を利用しても望みのモノを手に入れる生き方を善しとする。そんな世の中にはなって欲しくないと切に思うのです。Full TEXT
皇室の制度と深くかかわる御厨氏の発言 2021初頭(?)
天皇・皇后の2021新スタイル (原 武史氏)
男系維持と皇位の安定継承 高森明勅 2021.1.23
産経新聞(1月23日付)に「正統保ち皇位の安定継承を/『旧宮家復帰』へ動く時だ」との論説が載った(論説副委員長、榊原智氏)。一読、落胆を禁じ得なかった。「皇位の安定継承を」求めながら、皇位継承の将来を不安定なものにしている、そもそもの“原因”に一言半句、触れていなかったからだ。「継承権を持つ男性皇族が減り」と危機感を語る一方、その“背景”を全く見ていない。言う迄もなく、側室が不在となり、非嫡出による継承可能性が排除された事実こそ、眼前の危機の根源。にも拘(かかわ)らず、「皇室は危機にある。…男系(父系)継承を脅かす議論がくすぶっているからだ」と述べているのは、本末転倒も甚だしい。 Full Text
皇室メンバーに人権はあるか?
皇族に人権はない?「眞子さまと小室さん」ご婚約内定から見えてきたこととは 毎日新聞 2021年1月27日
秋篠宮家の長女・眞子さまと、婚約相手の小室圭さんの婚約の内定から3年あまり過ぎたが、結婚反対の世論はいまも根強く、行方が見通せない状況だ。その要因はさまざまだろうが、そもそも憲法では「両性の合意にのみ基づいて成立」とあり、基本的人権の一つとして定められている。となると、🔹皇族に人権はないと考えられているのだろうか。【吉井理記】
「法的にはちょっと違う」?果たして皇族に人権があるのかどうか? FULL TEXT
2021/2/23 ついに天皇が発言眞子さんの結婚について発言。「慎重に」の意か?
長ったらしい「小室ペーパー」の波紋(2021.4.10)
(河西教授)読んだ印象は、丁寧に説明されたとは思いますが、正直、読むのに一苦労しました。全部読む人はほとんどいないのではないでしょうか。読みにくくなっている理由は、過程を説明しようとして細かく書くことで、わかりにくくなっているからでしょう。また、📍自分の主張を繰り返すことに固執している印象です。国民に向けてわかりやすく説明しようとしている文書とは到底思えません。では、🔹誰に向けて書いたかというと、秋篠宮さまではないでしょうか。💢結婚に向けて「やることはやった」と示す、アリバイづくりの印象があります。本来であれば、文書だけで終わらせるのではなく、会見を開いて国民に説明するという機会を設けたほうがよかったと思います。🎈このままでは国民の理解は得られないでしょう。
平成の天皇は積極的に国民の前に姿を現して、その取り組みを国民に理解してもらい、認めてもらうおうと努めていました。小室さんが記者会見を開き、最後まで質問に答える姿勢をみせれば、平成の天皇が追い求めた皇室の姿と通じるところがあったでしょう。そういう姿勢を示せば、世間の受け止めも良くなったのではないでしょうか。ただ、残念ながら発表した文書は、平成の天皇が追求した皇室のあり方とは異なるものになっていました。小室さん側が2019年1月に公表した文書について、「金銭問題に関することは『❗️解決済みである』と主張していると誤解❗️されている方がいらっしゃいますが、それは誤解です」と記していましたが、🔹自分は悪くない、誤解したり文書を読み誤ったりした報道や国民のほうに責任があるというように読めます。文面からは、‼️名誉を傷つけられたので法的手段に訴えると言い出すような雰囲気さえ感じます。確かに報道が過熱した面もあり、小室さんの心情は理解できるところはありますが、それでも💢皇室に関わる可能性がある人間の振舞いとしては、違和感を覚えます。�眞子さまと小室圭さんが結婚を強行したら、象徴天皇制や皇室に対する国民の信頼が失われかねません。←(皇室の人たちは震えあがったと思う!!)
片山杜秀もこう言っていた。「今回の眞子さまの結婚問題、ひいては自由恋愛に象徴される「民主主義を目指す皇室」と国民との乖離を上手にハンドリングできなければ、影響は想像以上に大きなものになるかもしれません。」(2020/12/7)
その他、新聞記事など(河西秀哉氏、香山リカ氏、安積 明子氏)
空気が支配する日本で「天皇制」が担ってきた「意外な役割」 【対談】大澤真幸×木村草太
社会学者の大澤真幸氏と、憲法学者の木村草太氏が、天皇制の過去・現在・未来をめぐって対話した『むずかしい天皇制』(晶文社)。この本の刊行を記念して、2021年6月20日に代官山蔦屋書店主催で行われた対談イベントの内容をまとめました。テーマは、大澤氏の近著『新世紀のコミュニズム』(NHK出版新書)ともからめた「資本主義と天皇制」。「資本主義の限界」が言われるなか、天皇制の持続可能性をどう考えたらよいのでしょうか? FULL TEXT 続き:「日本人は「天皇制」をどう受け止めてきたか? 決定的に「欠けていた視点」」
私の「皇女」プランへの批判のポイントは至ってシンプルだ。(高森明勅氏 2021/10/18)
(1) 同プランを採用しても、未婚の女性皇族(内親王・女王)がご結婚と共に皇族の身分を離れられることには変わりがない。だから、皇位の安定継承にはまったく寄与しない。
(2) 皇族の身分を離れられた方々は、もはや国民の仲間入りをされる。そうであれば当然、憲法第三章が保障する「国民の権利」を欠けるところなく享受される。政府が新しく設けるという、「皇女」なる特別職の国家公務員への就任を拒否される“自由”も、お持ちでなければならない。従って、制度としてかなり不安定なものにならざるをえない。それを無理に安定化させようとすると、特定の「国民」にだけ自由を制限することになって、憲法違反をまぬがれない。
(3) 特別職の国家公務員であっても、“特定の血筋”の人物しか就任できない公務員制度を新しく設けることは、憲法の“国民平等の原則”に違反し、第十四条が禁じる「門地(家柄)による差別」に当たる。
(4) 「皇女」は天皇の直接の娘に当たる方に“だけ”使われる呼称で、皇族の女性の中でも特別の血縁を意味する。この語に当てはまるのは現在、敬宮としのみや(愛子内親王)殿下お一方だけ。その呼称を元皇族だった女性すべてに用いようとするのは、言葉の使い方として、無知をさらした恥ずべき誤用であるばかりでなく、本当の皇女でいらっしゃる敬宮殿下に対して非礼に当たる。実際は皇女ではない当事者の方々にとっても、おそらく不快だろう。およそ皇室の方々に対して最低限の敬意を抱いていれば、このような的外れなネーミングを思いつくことはなかったはずだ。
あれこれあったけど眞子さん結婚。会見での言動は象徴天皇制の限界を予感させた。眞子さんの一人の人間としての希望が率直に語られはしたけれど、天皇を支える身分に生まれた自分の立ち位置についてと、一般人の生活についての認識が30歳にしては幼すぎて驚いた。相手の男性は、眞子さんの言いなりなのかそれとも本心を隠しているのか・・・不格好に大きな顔を、下品に前に出してお辞儀をするヘンなヤツだった。(Oct 28)
社会学者で東洋大研究助手の鈴木洋仁さん 「率直な考え、聞きたかった」
国民の疑問に答えなければとの思いで姿を見せたのだろうと思う一方、本質的に答えようとはあまり思っていないように見えた。本人たちは世間に誤解されているのが唯一の論点だというトーンで話していたが、問題の本質は「皇族という立場」だ。「結婚は自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択」と強調していたが、「皇族である限り自由がない」という苦しい本音をかたくなに隠した言葉なのではないか。今回の結婚は一般女性であれば騒がれることはない。皇族という立場についてどう思うのか、率直な考えや問題提起を聞きたかった。
鮫島さん:小室眞子さん結婚会見に漂う違和感。その正体は彼女が皇族という特別な身分を離脱するにあたり、自らの結婚を応援する人々にだけ感謝を伝え、反対する人々へメッセージを発しなかったことにある。 国民の総意に基く象徴天皇制とは何か。その存在意義が問われる会見であった。Full Text
皇族の不自由さを「気の毒」と思うなら解決策は一つ 「天皇制と人権」河西秀哉と木村草太が語る〈AERA〉
河西:政治家は天皇制を触ることを怖がって、「とりあえず悠仁さまがいるし」と逃げています。一つ気になっているのは、国民に「眞子さまの意思をすべて反映させてあげたい」という意見があることです。我々と同じ人間として扱えということですが、木村先生の指摘通り立憲君主制である以上、皇族はたくさん制限がある存在です。それは仕方がないというか……。
木村:必然的な帰結です。「お気の毒」と考えるなら、天皇制をやめた方がいい、となります。
河西:皇族の不自由さの究極的な解決は、「制度をなくす」ですよね。時代や社会状況の変化で、制限を緩める議論も必要とは思います。でも、皇族に国民と全く同じ自由意思があるなら、皇族とは何かという存在への疑義も生じる可能性はあります。 FULL TEXT
2021/12/1 愛子さんの成人の誕生日・・この期に及んで「養子を迎える」案が出てくるらしい、ありえない!
★女性宮家の夫や子どもが直面する困難 高森 明勅 (目からウロコの論説)2021/12/6
内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持するが、配偶者や生まれてくる子は国民とする「一代限りの女性宮家」などという、政治的妥協の産物としか思えないような、残酷な制度を内親王方に“押し付け”た場合でも、悠仁殿下のご結婚相手が必ず「男子」を生まなければならない事情は、何ら改善されない。何故なら、それらの宮家がいくつかあったとしても、次の代には途絶えてしまうからだ。
どれだけお子様に恵まれても、それらの宮家からは、皇位継承資格者がただのお一方も現れない。ならば、悠仁殿下のご結婚相手が「男子」を生むしかない。そんな条件のもとでは、悠仁殿下のご結婚は極端に困難になってしまう。普通の想像力があれば、そう考えるしかないだろう。そしてもし、万が一にも悠仁殿下がご生涯、独身を通されるような事態になれば、皇室の歴史はそこで終わる。
「しかし、女系天皇を認めなければ、制度としての整合性から、女性宮家の継承もできない。一代限りの宮家にならざるをえない。ご結婚相手は、皇族にもなれないのに、憲法が国民に保障したはずの自由も権利も、法的根拠もなく大幅に制限される可能性すらある。わが子は皇室の中で生まれたはずなのに、本人の結婚と共にか、それとも一定年齢に達したらか、どちらにしても皇籍を離れて、皇室にそのままとどまることはできない。」