詩: 清水重道 (1909-1958) 曲: 信時 潔 (1887-1965)
秋に咲く白い小さな花ってなんだろう?
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三曲目は楚々と優雅なメロディ。かなり西洋風のテイストで、山田耕筰の歌曲に時折見られるバタ臭さが同じようにドイツに留学したことのあるこの信時にも見られることが分かって興味深いです。「北秋の」とあるのは地名でしょうか。北のとある地の秋のとある日とも読めるのですが、そこの山道の折れ曲がったところにひっそりと咲いている可憐な花を見つけて、ふと恋人のことを思い出して、「この花に名前を付けて いや君をこの花となぞらえて呼ぼう」とそこにはいない恋人に語りかけています。この歌曲集が1935年頃の作だそうですから、作詞の清水は1909年生まれということでまだ二十代の半ば、そう思って聴くと瑞々しい愛の詩ですね。第1曲「丹沢」もそうですが、彼は山歩きが趣味だったのでしょうか。みつみつし(清水の原詩では「みつし」)がちょっと意味が調べきれなかったのですが、「神々しいばかりの」といったところではないかと思います。( 2015.03.21 藤井宏行 ) |
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愛する人への思いを北秋の小さき花に例えている。秋の山道で花を見つけ愛する人を思う叙情歌 |
険しい山肌と小さき花を対比することによって、より可憐な白い小さな花を浮き上がらせている。
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中村 恵理さん(演奏会…行きました!)
Eri Nakamura-san 音声のみ
(追加情報)小さな秋の花、こんなのかな?
銀木犀
秋の野芥子
大文字草