フキノトウ

里の春「フキノトウ」

2012年10月1日

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    鎌倉円覚寺2011

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ふるさとの思い出は、なぜかすべて雪解けの春から始まります。とりわけ春の花々が懐かしく思い出されます。「春」は若い日の夢と希望の象徴だったからかもしれません。


フキノトウは、見るだけでなく立派な食卓の春の味覚でした。でも、大人になるまで、残念ながらそのほろ苦い味を美味しいと思ったことはありません。

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春の陽ざしが少しずつ家のまわりの道の雪を解かし、道にまぁるいのや、長細くまるい形の土が顔を出し始めます。

まぶしいような陽の光の中でその土を見た時の喜びは何とも言えないもので、幼い心に焼きつき今も私の心をふるわせます。私のもっとも大切な記憶のひとつです。

 


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